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山猫レクション始まった
山猫レクション開催中です。
すごく良い展示になりました。
何と言うか、キワマリ荘の管理人になって、
自由に使える部屋をひとつ持って、
初めて何らかの手ごたえがあることができた気がする。
「間に合う」っつーんすか。
時間に間に合うとかの意味じゃなくてね
雀鬼桜井章一さんが言うような意味の「間に」「合う」ね。
「原因」からの単線的で不可逆な「結果」ではなく、
原因と結果が見方によっては入れ替わり、
同時に相互に影響しあう、というような感じの「間に合う」
ピースはスペースの為にあり、スペースはピースの為にある。
みたいな。
今のおれの立場的にも年代的にも、
こういうことを表現していくべきなんじゃないかなーとか。

こないだ自分の展示やったときに
何か異様な空回り感ていうのがあって、
中崎くんに「何かもっと役に立つようなことがしたいな」とか
ぼやいたら
「五嶋さんはそういうタイプの作家じゃないでしょ」とか言われて、
いやそういうことじゃなくて・・・と思ったんだけど。
もっと「間に合う」ことがしたかったってことなんだよね。
今回、ちょっと間に合った感があった。

「踊り子軍団山猫」のリーダーかっちゃんが書いてくれた
山猫の成り立ちの文を載せる。
ちょっと手直ししたけど、内容はそのままです。

もうひとりの自分をあばれさせろ!

その日、マイケルジャクソンがこの世を去り、
悲しいニュースが世界中を駆け巡った。
テレビから流れてくるthrillerに合わせて
何度も踊る“パーフェクトクレイジー”かずぅみ。
額にはびっしょり汗をかき、
背中には5ヶ月の愛娘をおんぶしている。
あぁ、世界はまたひとり偉大なスターを失ったな…。
素晴らしい夢をありがとうマイコー。
渇いた喉を潤すため麦茶を一気に飲み干した、
その時。

そう、すべての始まりはこの一本の電話だった。
「ねぇ、踊らない?」“甘い恋人”ことみーちゃんが言う。
Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)
「リバーシブルコレクション」の企画の一つ、
『LAKE SHOW』出演の依頼が来たのだ。
(本当はまだ存在しない踊り子軍団をみーちゃんがでっち上げ、
山城監督に『LAKE SHOW』出演を直接希望したのだが)

話はちょっと戻るが、2009年3月にキワマリ荘で行われた
みーちゃんの個展『ちびども』のクロージングパーティーで、
“甘い恋人”みーちゃんは、キワマリ荘の管理人であり、
自身の実際の恋人でもある
五嶋英門さんとライブパフォーマンスを行う。
鼻筋がスッと通った美人だが、
彼女の才能は作品のユニークさだけではない。
そのピュアドールな風貌の中に、
真のヒップホッププレイヤーが眠っていた。
それをまだこの時点では、山猫のメンバー達も、
また彼女自身でさえ知る由はなかった。

時を同じくして、“ビックママ”ことたみえは
田山家(嫁ぎ先)の手伝いをせっせとしていた。
その日も届いた1キロのレバーをさばきながら、
ふと目を留めたメールの中に
「踊らない?」の文字を見つける。
彼女は全文を読む前に血みどろの手で即答した。
「もち踊る。」

きゃしゃで眩しいほどに白い肌、
流し目に浮かぶ笑みが子供っぽい。
意地らしいほどに寂しがり屋の体を持て余し、
“プッシキャッツ”ことたまみは言った。
「秘密の時効は何時間が適当ですか。」
夏の恋人たちの駆け引きに、
寝不足気味の体が煮え切らない。
気が付くと夏の昼下がり、たまみは笑って囁いていた。
「いいね、踊ろうか。」

人間誰しも持っている顔はひとつではない。
ここにいる山猫もひとりひとりの性格、仕事、
生き様はさまざまだ。
でも、それぞれの日々の隙間から弾き出される
収まりきれない欲求、熱い情熱が
“もうひとりの自分”を産み落とし、
それが私たちを強く繋げ合う。

自分の中にあるもうひとりの自分を暴れさせろ!
それがどれだけの快感を与えてくれるか、
山猫たちはもう、知っている。

その日の夕方には
『踊り子軍団山猫』が出来上がってしまった。


“パーフェクトクレイジー”カズミ

やばいっしょ、泣けるっしょ。
この意味不明なやる気、スピード感。
モノのクオリティとかそんなんはどうでもいい。
情熱や反射神経が良ければそれで十分だ。

今現在この世に生きてて、
こういう人たちが身近にいてくれたら、
何か一緒にやらない訳にはいかない。

何度も言うが、もし自由が欲しいなら
自分で作り上げた境界から自らの意思で出入りする、
そこにしかこの世の自由はない。

是非どうぞ。
楽しいよ。
by kiwamari-spam | 2009-09-28 03:41 | お知らせ
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